自宅葬の準備は何が必要か

よくお客様から、自宅葬を行うにあたって何か準備をしておくことはありますか?とご質問を頂きます。そこで自宅でお葬式を行うには何をご準備すれば良いのかを記事にまとめました。ぜひご参照頂けたらと思います。

もくじ

自宅葬で準備する物

1.故人様の敷布団

 葬儀社が故人様をお迎え、故人様を搬送用シーツ(棺用布団)で覆い寝台霊柩車へ。そして自宅へ搬送の後、家族が指定した場所へとご安置します。その際故人様用のお布団として必要になってきます。搬送シーツはそのまま掛け布団として使えるので、家族が掛け布団やシーツを用意する必要はありません。あくまで敷布団のみ用意すれば大丈夫です。

2.座布団や低いテーブルがあれば便利

 参列者の人数にもよりますが、用意した方が接待やお式にも使えて便利です。また、お寺様や宗教者をお迎えした際にも座布団は使います。座布団の形などにこだわる必要はありません。用意すると丁寧な対応になります。そして座の低いテーブルがあれば閉式後のお料理を注文する場合に便利です。

3.お茶や茶菓子

 参列者が来た際にお式までの待ち時間や閉式後に振舞います。お寺様や宗教者にも用意をします。お茶は季節に合わせて熱いお茶や冷たいお茶など分けても大丈夫です。茶菓子やお菓子は一人ひとりが取りやすいように小分けにするか、最初から袋で小分けされた物を用意すると良いでしょう。

自宅葬に必要なスペース

搬送スペース

 葬儀社が故人様をお布団まで搬送するためのスペースが必要になります。搬送用ストレッチャーの長さはおおよそ縦180㎝横45㎝を目安と考えます。玄関からお布団までの道を確認しておくと良いでしょう。ストレッチャーが通れない場合は、家族同意の上故人様を抱えて搬送する場合もあります。

安置・お寺様お参りスペース

 故人様の安置スペースは横1畳。お寺様や宗教者のお参りスペースは故人様に向かって縦1畳分が必要(計2畳分)になります。安置場所周りは何も置かずに片付けておくと良いでしょう。お参り場所はお仏壇がある床の間が理想ですが、床の間がない場合はリビングやその他のお部屋でも自宅葬は可能です。

参列者スペース(安置スペースと同室)

 参列者のスペースはお葬式規模によります。数人であれば安置スペースと合わせて5~6畳ほどあれば十分です。続き間になっているご自宅ならフスマを外すなどスペースの確保をあらかじめしておくと良いでしょう。参列者が多い場合は、他の部屋の確保や廊下に座布団を家族が用意します。それでも足りなければ外でのご焼香待機など葬儀社が対策をする事になります。

参列者が多い場合の準備

駐車場の確保

 参列者の人数×駐車場と考えず、参列者1組×駐車場と考えるようにしましょう。駐車場の確保に不安がある方は、訃報連絡の際に事情を説明し公共交通機関にて参列して頂くように合わせて伝えると良いでしょう。訃報連絡の用紙は葬儀社にお願いをすると作成してくれますが、ご連絡は家族が行うのが基本です。

できる限りスペースを確保する

 参列者のお参りスペースはできる限り確保したいところです。続き間がある場合はフスマを外しスペースの確保、お部屋の掃除で室内や廊下に物をあまり置かないようにします。雨の日の場合は参列者の外での待機に備え葬儀社に依頼しテントを張るなどの対策も必要になってきます。

お茶や茶菓子は大目に用意

 参列者への振舞いとしてお茶や茶菓子は大目に用意すると良いでしょう。その分湯飲みやお菓子を添えるお皿も必要になってきます。用意するお茶菓子は【自宅葬で準備する物】を参照下さい。

マンション住まいの方の準備

マンション管理人に自宅葬可能か聞く

 マンションで自宅葬を禁止されている場合もあります。お住まいのマンションが自宅葬可能かどうかご不安な方は、事前にマンションの管理会社か管理組合の方に確認しておくと良いでしょう。

エレベーター内の確認をする

 故人様を搬送する際に基本的にはエレベーターを使用します。必ずエレベーターに搬送用扉があるか確認をしましょう。搬送用扉がある場合、訃報の際は管理人の方に鍵をお借りできるように準備をしましょう。

エレベーターが使えない場合は

 搬送用扉が無い場合やエレベーターが無い場合は、階段から人の手で搬送します。葬儀社は基本的に2名でお迎えにきます。故人様の体格によっては葬儀社と家族が共に搬送する事もあるでしょう。故人様に家族の方々も手を添える事を想定しましょう。

自宅内スペースの確保を

 戸建て・マンションに関わらず搬送スペースや安置スペース、お参りスペースは重要です。自宅内お参りスペースまで故人様が搬送出来るかなどスペースの想定をしておくと良いでしょう。【自宅葬で必要なスペース】を参照下さい。

必要な物品の準備

 項目【自宅葬で必要な物】を参照に自宅葬に必要な物を揃えると良いでしょう。用意する物は、戸建ての自宅葬と変わりません。【自宅葬で必要な物】はこちら

まとめ

参列規模や自宅状況に応じたスペースと物を準備する

 家族葬か一般の方をお呼びするか、事前に家族や施主の意向を決め、規模に応じて準備する事が重要です。また、施行場所である自宅の状況などを考慮し、家族葬か一般葬かを決めましょう。参列者の人数規模や自宅の状況は非常に自宅葬の形を大きく左右します。参列者数に応じて準備する物やスペースを確保し、接待用の物品を準備するよう心がけましょう。

自宅葬のご用命は

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